紅茶がダイエットに良いという研究が発表されました。プ―アール茶が一番と言われてきましたがビックリです。とは言え、プ―アール茶や、そしてそれよりも茯茶や雪茶というすごいのもありますし、やはりどれもお茶は身体に良いことは間違いないようです。
紅茶ポジションMAP

中国・台湾の紅茶は渋みや雑味が全くありません。砂糖を入れなくても甘味が有ります。ティーバッグの紅茶と違って2~3回淹れられます。(うまく淹れればもっと!➡一番下)
中国・台湾紅茶
色々と取り揃えています。それぞれ以下のように全く違いますので、お好きな紅茶を見つけてください。

上の段、左:キームン紅茶、右:正山小種、下の段、左:英徳紅茶、右:日月潭紅茶です。比べて見るとそれぞれこんなに違います。なお、お皿の直径は9㎝、茶葉は3㎝位に広がっています。

上の段、左:金芽紅茶、右:蜜紅、下の段、左:ティーバッグの紅茶、右:ティーバッグの紅茶の中味です。

上の段、左:ライチ紅茶、右:雲南紅茶( 滇紅:テンコウ)、下の段、左:タピオカミルクティー用紅茶、右:ティーバッグの紅茶の中味(2番目画像の下と同じ)。
祁門紅茶(qimen:キームン紅茶)

祁門紅茶(qimen) (大陸/中国):一番強く撚られた(よられた:ひねる・ねじるの意)茶葉です。これだけ撚るのは大変な作業ですが、おかげで茶葉のエキスが余すことなく抽出出来ます。
そして、これだけ強く撚られると抽出に時間が掛かります。大体3~5分ですが、あせらないでください。時間をかけるほど甘味が出てきます。砂糖を入れてしまうのなら関係ないですが…深みも出ますので、一度3分、5分と味を見ながら淹れてみてください。
甘味が有り、インドやスリランカの紅茶と違って、タンニンが少ないため、苦味がほとんどないのが特徴です。焙煎の香りと甘さがまるで黒糖のようです。あの味⁉
この紅茶は、「紅茶のブルゴーニュ酒」と称されることもあり、インド産の「ダージリン」スリランカ産の「ウバ」と並んで、「キーマン紅茶」の名で世界的に知られる世界三大紅茶の一つです。
この紅茶にベルガモットの香りを着香したものが「アール・グレイ」です。インド産などに比べタンニンが少なく渋みがほとんどありませんので、ストレートがおすすめですが、イギリス人は、「キーマン・ウィズ・ミルク」と言って、ミルクティーにします。
ストレート:300㏄に3g 100℃1~5分
ミルクティー:300㏄に6g 100℃3~5分
雲南紅茶( 滇紅:テンコウ)

雲南紅茶(大陸/中国):工夫紅茶でさらに金色の新芽が混ざっています。一芯二葉で丁寧に手摘みし、上質な紅茶に湯を注いだ際に水面の淵にぐるりと浮かぶ「ゴールデンリング」が美しく表れます。インド産などに比べタンニンが少なく渋みがほとんどありません、甘味もあり、花の香りがします。やはりストレートが1番おすすめです。
滇紅工夫の「滇」という字は雲南省のことです。工夫はカットしていない茶葉です。世界的にも有名なお茶です。雲南大葉種という、大きな美しい茶葉が特徴で、味は濃厚、後味は甘く、香りが長く持続します。大葉種ですので、インドやスリランカの紅茶に近い部分もあり、なじみの味にも近いと思いますが、渋みは有りません。

ミルクティーにも大変良く合います。 「祁門工夫」よりも速く1~2分で出ます。
ストレート:300㏄に3g 100℃ 30秒~1分
ミルクティー:300㏄に6g 100℃1~2分
正山小種(ラプサンスーチョン)龍眼香

正山小種(ラプサンスーチョン)龍眼香(大陸/中国):ラプサンスーチョンの中でも、優しい果実の龍眼の香り。世界の紅茶の元祖(オリジナル)です。お湯で広がると葉の形が現れる工夫紅茶です。高価な岩茶の産地:武夷山=正山で無農薬栽培されたものです。松の木でいぶされた香りがほのかにします。インド産などに比べタンニンが少なく渋みがほとんどありませんので、ストレートがおすすめですが、正山小種は、濃いめに淹れてミルクティーにしても美味しいです。
ストレート:300㏄に3g 100℃ 30秒~1分
ミルクティー:300㏄に5~6g 100℃ 3分
正山小種(ラプサンスーチョン)

正山小種(ラプサンスーチョン)(大陸/中国):上記と同じラプサンスーチョンですが、○○香とうたってない物は、松の木でいぶされた香りが丁度良く付いています。世界の紅茶の起源:16世紀に一番最初に出来た紅茶とされるお茶です。キームン紅茶と共に、イギリスで男性:英国紳士が好むミルクティーです。実は、このミルクティーが一番お薦めです。タピオカ店によって、香ばしさがより強く出ているところが有ったらこのお茶を採用したのでしょう!松の木の薫香は、思いの外、ミルクティーに合います。
名前の由来ですが、正山は巖茶(がんちゃ:ウーロン茶の種類)で有名な武夷山(ぶいさん)の事、ふもとの星村・桐木関で栽培・生産されます。小種は、自生している茶樹が少なく、その少ない品種を意味した言葉です。1芯2~3葉で摘まれ、燻香の香りと酸味が有るのが特徴です。
このお茶は、1分ほどで速く出ますし、3~4煎淹れても、いつまでも燻香が有りますので、他の安い紅茶にブレンドするのも良いです。
ストレートで飲むには、300㏄に3gほどで美味しいです。ミルクティーにする場合は1.5倍、アイスにする場合は2~2.5倍、アイスミルクティーにする場合は3倍の茶葉にして、抽出時間を長くします。
最初は、香りにクセが有ると感じますが、この香りが病みつきになること間違いなしです。
正山小種(ラプサンスーチョン)※松煙香(特に強い物)
正山小種(ラプサンスーチョン)松煙香(大陸/中国):上記と同じラプサンスーチョンですが、当店の松煙香は、松の木でいぶされた香りを楽しむために特に強く香り付けした物です。これだけでは飲めません。龍眼香など他の紅茶にほんの一つまみ入れミルクティーにします。英国紳士の愛したミルクティーの味になります。カフェインがほとんど入ってない紅茶が、これでコーヒーの代わりにもなります、一度飲んでみてください。
ストレート:300㏄に3g 100℃ 30秒~1分
ミルクティー:300㏄に5~6g 100℃ 3分
英徳紅茶(えいとくこうちゃ:Guang Dong Black Tea)

このお茶は、広東省にある英徳で作られる紅茶ですが、貴重であまり手に入らなくなっているようなのです。というのは、正山小種とキームン紅茶のちょうど中間の味で、特徴が無いのであまり売れずに作るところが少なくなってしまったとのことです。しかし、ミルクティーにもストレートでもどちらでも美味しいですし、当店に有る物はたぶんこの3つの中では一番甘味が有るのではないかと思います。
淹れ方は、正山小種と同様です。
蜜香紅茶 (みつこうこうちゃ)

蜜香紅茶は台湾独自の製法の紅茶です。マスカット、蜜、デザートワインのような甘い香りがします。「祁門工夫」よりも速く1~2分で出ます。

茶園に飛来するウンカが噛んだ茶葉が、東方美人にも共通の特有の蜜の香りのする物質を作り出します。
色が薄く、味も繊細なので、ミルクティーにはせずにストレートでタピオカやフルーツを入れ、お飲みいただくことをお勧めします。(ミルクティーよりも、フルーツ入りで使われている物です。)
ハイビスカスを入れても良いです。下が乾燥した花ですが、1輪も淹れると真っ赤な色と共にすごい酸味が出ます。(1杯分には1/3輪位で十分です。)アイスティーでハチミツなどを入れて甘くすると美味しいです。

水出しも良いです。蜜紅紅茶は、すごい香りと甘味です。カフェインの抽出も抑えられます。色はあまり出ません。1~5時間冷蔵庫に入れて冷やしてください。一度試してみてください。
ストレート:300㏄に3g 100℃ 30秒~1分
ライチ紅茶

ライチ紅茶(大陸/中国):ライチの果汁を茶葉に染み込ませたフレーバーティーです。甘いライチの香りと自然な甘さがあります。砂糖を加えなくてもライチの自然な甘みがあります。
ストレート:300㏄に3g 100℃ 30秒~1分
タピオカミルクティー用ブレンド紅茶(Blended tea for tapioca milk tea)
ちなみにこんな紅茶も有ります。

こちらは、仕入先のメーカーが、独自にブレンド調合した紅茶で、しっかりとした風味のセイロン紅茶にバニラの風味を付けほんのり甘く、ハブ茶ブレンドで香ばしさを加えています。ミルクやチーズクリームとの相性も抜群です。
ハブ茶と言うのは、健康茶として注目されているハーブの一種です。写真の麦茶のような粒粒がそうですが、エビスグサの種子です。饅頭の皮のような香ばしさが美味しく、健康茶として、様々な効能が有ると言われ古くから飲まれています。別ページに詳しく書いていますのでそちらをご覧ください。
東方美人茶

東方美人茶(とうほうびじんちゃ)は、台北などの町のお茶屋さんでお茶を買おうとした時にまず最初に味見に出されるお茶です、誰もが美味しいと思います。
ウーロン茶と紅茶の丁度中間のお茶で味・香りも全くその通りです。台湾の高級茶で、甘味もあり後を引く味です。写真のようにウンカの噛んだ白い芽、紅茶のような赤い茶葉、そして烏龍茶の茶葉と言う風に3色が混ざってみられるのは、とても良いお茶です。

ストレートで飲む時、このお茶は1煎目が刺激が強いことが多く、好きな人には良いですが、洗茶のようにお湯を淹れてすぐに捨てるとまろやかになります。ミルクティーにしてもとても美味しいです。
ストレート:300㏄に3g 100℃ 30秒~1分
ミルクティー:300㏄に5~6g 100℃ 3分
インド・スリランカ紅茶:アッサム種

ティーバッグの紅茶です。スリランカの「ハイグロウン」と、インドの「アッサム」のブレンドです。
ティーバッグの紅茶(10包:¥100(税別))を淹れてみました。

中味は、2.1~2.2gです。

200㏄の熱湯を注ぐと、直ぐに茶葉が落ちて行きジャンピングもしません。

約1分で全て出きったようです。飲んでみると覚えのあるあの味ですが、甘味も有ります。1分なら美味しいです。

5分ほどして残っていたお茶を注いでみました。左です。右は1分で注いだもの、色に差は無いです。飲んでみると大分渋みが出てきています。ペットボトルのお茶の喉に詰まる感じと同じです。
この様に、このお茶は時間を長くして濃くすることは出来ないので、茶葉量を多くしてティーバッグ4~6個を200㏄の熱湯1分で出すと、アイスミルクティーにして美味しいくらいの濃さになると思いますが… 試してみてください!
紅茶の箭数を多く入れるには…
一回目は、30秒ほどで出します、茶葉が乾燥しているため時間がかかっているのです。紅茶や黒茶は、葉が開ききるよりも色が出て来ます。葉が開ききる
2回目は、茶葉からすぐに抽出が始まるので、10~20秒で良いです。都度ティーカップに出し切ってください。3回目は40秒、4回目は、1分~2分と長くしていきますと同じ濃さになります。この様にしますと4回は入れられます、試してみてください。
まとめ
この様に、最後のタピオカミルクティー用紅茶などで分かるように、タピオカミルクティーには香ばしさが有ると美味しいです。キームン紅茶は黒糖。正山小種は松の薫香と、どれも、香ばしさが有るものが、ミルクティーには合うのです。
そして、抽出・蒸らし時間を長くして出来るだけ濃く淹れます。長くても渋さなど雑味が出ない茶葉を使わなくてはなりません。そこが台湾・中国の紅茶の良さです。渋みが出て美味しくないようだったら、抽出時間を少なくして、茶葉の量を多くしないとなりませんし、抽出時間が短いと甘味が出ないかもしれません。
美味しいミルクティーには、美味しい茶葉が大切です。
ミルクは、お好みで全体の量の5~10%程度のミルクか、ポーション1~2コ程度。甘さはお好みで、ガムシロップ等を入れてください!

タピオカはGabanのブラックタピオカが良いです。45分茹でると出来ます。茹で水に砂糖を入れると中までほんのり甘くなります。たまにかき回さないとタピオカがくっついてしまいますので、お気をつけください。今では、もっと簡単なタピオカやこんにゃく原料のタピオカも売られています。別ページに、お薦めのタピオカ・ミルク・ポーションなどの 購入リンク有ります。➡
最後に、ロイヤルミルクティーですが、これは、主にインドやスリランカの味も香りも濃い茶葉で、煮だし抽出するなどかなり濃く淹れます。インドやスリランカの茶葉が濃く入れられるのは、茶葉が粉砕されているため抽出されやすいのです。中国台湾と違って、機械で収穫し、工業的に大量生産するために茶葉は粉砕してしまいます。ミルクの量は50%です。
本物の茶葉を使ったミルクティーを味わってみてください。
以下も参考にしてください。
ウーロンミルクティー、ジャスミン、桂花、東方美人お試しセット
その他のお茶は、TOPページから花茶か香茶に入ってください。
その他のお茶は、TOPページから花茶か香茶に入ってください。